植山　龍一君（治療3日目。正座も出来るようになりました。又、右足の有痛性外脛骨も治療したらデッパリが小さくなり、痛みも取れました。会心の笑みです。）

先日、半月板損傷（断裂）の痛みで大分市内の中学1年のサッカー少年がホームページを見て母親と一緒に来院する。

7月に入り左膝が痛くなりサッカーの練習はもとより水泳や階段の歩行でさえ不自由になり、大分市内の治療院へ数ヶ所で診てもらうが痛みに変化がなく、8月に入り大分市内の外科に受診し、MRIの画像診断の結果、半月板の断裂と診断され、当院へ来院。

今週の日曜日に試合があるのでどうしても試合に出たいとの事。

両下肢とも筋肉がパンパンの状態で、右足は外脛骨のデッパリが有りかなり無理をして練習をしていたことがうかがえる。骨盤の歪みも有り下肢長差もありました。

膝を曲げる際に、クリック音とともに痛みが走り表情が歪む。当然、しゃがむ動作が出来ない。ためしに階段を下りてもらうと左膝を全く曲げることが出来ず、痛々しい。

治療開始。

骨盤の歪みと下肢の筋肉の緊張を取り、〇〇〇法等を行い、しゃがむ動作をしてもらうが、少し深く曲がるようにはなったが、完全にはしゃがみ込むまでは出来ない。階段の下りも相変わらず痛々しいが、骨盤の歪みや下肢の筋肉の緊張はかなり解消できたので翌日来院するよう伝えて、初回処置終了。

2日目。

具合を尋ねると、お母さんから「少し楽になったみたい。」との事。

筋肉に触れると昨日の筋肉の硬結がなく柔くなり、下肢長差もない。膝を屈曲する際の痛みも和らいだ感じ。

治療終了後、しゃがむ動作をしてもらう。

恐る恐るであるが、表情を歪める事無くお尻が踵についた。

最後に、最終試験の階段の下りです。これが出来れば大丈夫。

お母さんと私が見つめる中、何もなかったかのように一歩ずつ降りてゆく。

15段程の階段を降り、こちらを向いたときの少年の少しハニカンだ笑顔が印象的でした。施術中は2ヶ月間痛みを我慢したせいか、笑うことが殆どありませんでした。

これで日曜日の試合に間に合いそうです。

お母さん曰く「相手はトリニータだから絶対勝てないけど。」

試合結果はともかくガンバレ、龍一君。